2020年末から2021年新年の帰省で在室率が低い時期に、朝もマイナス15℃以下、日中の最高気温もマイナス5℃以下という日が続きました。花巻市内中が凍り付いた冬でした。
あれは8年くらい前の冬もかなり冷え込み、さらに雪が少なくて地中まで凍ってしまうという冷え込みがございました。以下の記事はその時に書いた記事です。(加筆あり)↓
お電話で多いのが、水抜きしていたのに水が出ない!ということがなんと多いことでしょう。
そのたびに市内中の水道屋さんに電話をかけまくるわけなのですが、
今日はムリ!それどころか1週間はムリ!と言われる始末。
傾向を見てみると、
数か所ある蛇口のうち1か所だけ出ないというものは、通常の配管凍結が多かったです。 この場合は、業者さんを待つ間出来るだけその蛇口のある部屋を暖めましょう。その部分の水抜きが完全ではなかった可能性があります。
水もお湯も何もどこも出ないというもの・・・・ これがやっかいでして、
今年多いのは、室内部分の配管は水抜きされていてOKなのですがその元栓からメーターにかけて…つまり土の中の配管が凍っている!ことでした。
そうなるとお手上げです。業者さんのお力を借りなければ無理です。
メーターが壊れたら市役所で交換するようですが、そこまでの作業代がかかるという…そんな時は大家さんにご相談ください。
市役所ではメーター交換はするがメーターが凍った時の凍結解凍代は出さないと言われました。地中の配管の解凍費用は大家さん持ちが一般的になります。
浴室のお湯だけ出ない、追焚や自動湯はりが出来ない これも凍結です。
循環口まで水を張っていたにも関わらずこんなことが多いのでガス屋さんに復旧方法を聞いてみました。
追焚・自動湯はりが出来ない場合、まず浴槽にためているお水を一旦全部捨てて下さい。
↓
空になった浴槽にカランから高温で浴槽にお湯を貯めます(循環口が隠れるくらい)
↓
パネルに「お湯たし」というボタンがあるそうなのでそれを押してください
そこまで正常に行けば復旧されたということだそうです。
追焚風呂のお湯はり配管と、カランから出るお湯の配管は違うそうなので上記のような復旧作業が出来るそうです。
カランからお湯が出ない場合は水道と同じようにどこかで凍結しているようです。
その時は、ガス屋さん又は水道屋さんにお電話お願いします。
冬場はお湯を使用しない夜間や不在時でも給湯器の電源は入れおいたほうが良いそうです。水温が下がってきたら自動で循環して凍結防止をしてくれる機能があるそうです。
何度も凍結してしまうという方もいらっしゃいます。
立地条件でどうしてもなりやすいアパートもあるのですが、
中には電熱線のスイッチが入っていなかったということがありました。
給湯器付近に電熱線用のコンセントがぶら下がっていればこれを差し込めば良いと分かるのですが、電熱線用スイッチが部屋の中にある場合があります。
『電熱線用スイッチ、切るな!」と貼ってあることもありますが、何も無いものも多々あります。
玄関付近に多く設置されているのですが、スイッチを入れてもどこの電気もつかないようなスイッチは電熱線のスイッチのことが多いです。
冬の間だけ「入」にしておきましょう。

給湯器内や配管内で水が動かないとそれだけ凍結しやすくなります。水が動いていれば凍りにくいので、元栓から一番遠くの蛇口を少し開けて水を出しっぱなしすることで回避する手もあります。
水道代がかかるのですが、年配の方でよく分からないということで、寒い間は少し水を出しっぱなしにすることで回避されている方もいらっしゃいます。
古い建物ほどあるのですが、基礎の通風孔。冬はここを閉めることで凍結の具合が全く変わってきます。
毎年数件の凍結が出ていたアパートがありました。
そこは東向きで、玄関や水周りが風上の西方向集中していたことで冷たい西風にさらされて、水抜きをしていても凍結しやすかったのですが、業者さんからのアドバイスで給湯器にヒーターを巻き、通風孔を冬期間塞いだことで今では凍結は皆無になりました。アパートでも1階にお住まいの方、自分の部屋の基礎の通風孔を確認下さい。開いていたら閉める、それだけで凍結しづらく、部屋の冷えも若干弱まります。
また築年数が古い建物で水回りをリフォームした時に一緒に配管工事をして最近主流のピンクやブルーのポリエチレン管(ホースの太いような水道管)で配管をし直した物件があったのですが・・・・
断熱対策がされず、さらに通風孔が開閉できない檻のようなタイプだったために床下がギンギンに冷えて凍結、さらにこのタイプの水道管の解凍は自然解凍しかできないということで1週間くらい水が出なかったという物件もありました。
通風孔の開閉結構大事です!
夏は風抜けが良いように開けてくださいね。

