水抜き!

賃貸 注意点

暖かい方面から引っ越ししてくる方には「水抜き」とか「水を落とす」という言葉が初耳!という方がいらっしゃいます。
また 実家にいたので水抜きなんてしたことが無い!という方もいらっしゃると思います。

水抜き:宅内の水道管が凍結して破損しないように水道管から水を抜きます!ということです。

ほとんどの建物には水道管にヒーターが巻いてありますし、新しい物件は管が金属ではなくホースのようなものだったりすぐに凍り付かないような施工がしてあります。しかし8年くらい前の冬、土の中まで凍るという寒波が到来しました。その時は新旧の建物共にかなりの物件で凍結したことがありますので知識として知っていて損はないと思います。

もし凍ったら!

・凍っている蛇口がある室内の温度を上げましょう。
・蛇口にタオルをかけてぬるま湯をかけましょう。熱湯を直接かけると破損することがあるようです(要注意)

 ★注意です!
 凍結していて水が出ないけれど仕事や用があるから出かけなければならない時でも水道の蛇口は開けっ放しで出かけないようにお願いします!
 帰ってきたら水が噴出して大変なことになっていた!ということがありました。

自力で解決できなさそうな時は業者に頼みます。不動産屋では解凍できません。
凍ったら、水道業者さん。(給湯器絡みではガス業者が動いてくれることもあります)
水道業者の選別はまず大家さんに確認をしてみてください。いつも使用している水道業者があるかもしれません。
何処でも良いとの返事をもらった場合はどこでも良いです。市の指定業者に連絡を取って下さい。
ガス屋さんは、重要事項等の契約書類、見当たらなければガスメーター、ボンベに必ず会社名が入っていますのでそこにかけてみましょう。

日曜、祝祭日の場合、水道業者が捕まらない可能性がありますのでご注意下さい。24時間受付している大手さんも良いでしょう。
凍結の解凍料金は借主さん負担です。解凍に係った時間で値段が決まります。

余計な出費をしない為にも凍らせない!ことです。

冬期間(11月~3月)は天気予報で、最低、最高気温を確認するようにしておきましょう。日中ほとんどの方が不在のアパートは、アパート全体も冷えますので真冬日だと日中でも凍る事があります。最高気温も注意しましょう。

●水道配管や給湯器にはヒーターがついていることが多いです。しかしヒーターのコンセントを入れていないと意味がありません。
給湯器を見て抜けているコンセントがあれば差しましょう。
又は室内壁にスイッチがある物件もあります。表記していれば分かりやすいと思いますが何もない場合も多々あります。どこの照明もつかない不思議なスイッチがある場合ヒーターのスイッチのことが多いです。ONにしましょう。

電熱線スイッチ


では本題の<水抜き方法

元栓を締めます
   ★電動水抜き栓がある方は『水抜き』ボタンを押しましょう。


     1.電動水抜き栓パネルの前に立つ
     2.電源「ON」!
     3.「水抜き」ボタンをプッシュ!
     4.こぉっぉぉぉぉと水が抜けていく音がします。 
     5.水が抜けたのを確認したら、電源「OFF」していただいて構いません。

     水を出す時は、電源ON→「通水」を押すと水が出ます。

  ※冬の初めに一度動かしてみましょう。年に数回又は数年に1度しか動かさない機器なので動かないことあります。
年末の帰省前に水抜きをしようと思ったら動かなかった。修繕を依頼したら年末なので業者も休みに入ってしまった。
業者が動いても部品メーカーが休みになってしまったので修繕は年明けです。ということがよくあります。

   ★バルブの方は、目に付く所を閉めましょう
    ・台所・トイレ・洗面所・ユニットバス・・・1箇所の場合もあれば各場所にある場合も。
    ・一目で分かるモノもあれば、床下の場合もあります。
     目に付かなければ、床に蓋のようなものはありませんか?開けてみてください。
     埋まっていると思います。

写真にも写っていますが赤い(オレンジ)バルブがあります。これはお湯の湯抜き栓のことが多いです。普段はお湯が抜けないように閉まっています。水抜きの時に開けるという、水道の元栓とは全く反対に動かします。こちらは触れなくて大丈夫です。
開閉を間違えると常にお湯が駄々洩れしてしまうので、水道料金とガス料金がすごいことになってしまいます。お湯を出していないのに給湯器が動いている場合は疑ってください!

続いて

全ての蛇口を一旦開きましょう。POINT!!

   水抜き栓を閉めただけでは、蛇口の中や宅内水道管の中の水はたまったままでそこが凍ります。蛇口を開けることで空気が入り水を押すことで抜けます。元栓は閉めたけれど蛇口を開けなかったので凍ってしまったこともありました。

画でイメージ!

画 その1

水は土の中の水道管を通って、立ち上がった配管を通って蛇口までたどり着いています。
水抜き栓は、壁や床についていますがその先は土の中の水道配管の一部につながっています。

画 その2

元栓を締めると、水道配管の途中で管をさえぎり供給をストップさせます。・・・・・この画で分るように供給をストップしてもそれだけでは、立ち上がりの配管内、蛇口の中には水が残っていますのでコレを出さなければ凍ってしまいます。

だから、元栓を閉めただけでは完全ではないのです。

画 その3

水道の蛇口を開けることで空気が管の中に入っていき水を押していきます。すると、元栓のあたりに土の中に水が抜けるところがありそこから流れ出ていきます。こうして、蛇口や配管内にあった水はなくなり凍る事はなくなります。

さらに!
 年末年始や冬休みなど長期間で部屋を空ける日があるとか、マイナス10度前後の予報を見かけたら念には念を入れましょう。

   ★蛇口の周りに、ネジが付いていればそれを一回はずしましょう。
   蛇口の中の水が出てきます。
   (元栓を締めないで開けると水が噴出してきます!注意)

 ★トイレのタンク内の水は全部流しましょう。
     タンク内の水が凍ります。

 ★シャワーは壁にかけずに、さかさまにしてホース内の水をだして床に置きましょう
    カランとシャワーの切り替えを何回か動かしましょう。意外と水が出てきます。

★洗濯機の蛇口は、水抜きしたらプラス洗濯機の給水ホースをはずして水が抜けていくのを確認しましょう。
   蛇口を閉めてからはずし、バケツか器を用意して注意しながら蛇口を開いてみましょう。ストッパーがついているタイプの蛇口は先端のストッパーも指で押し上げて下さい。

  

※ それ以外の注意事項。
●水道の元栓は、完全に開くか閉めるかのどちらかだけです。 蛇口の代わりににちょっとだけ開けて水を出すのはダメです!上の画その3で分るかと思いますが、元栓半開きは蛇口からも出ますが土の中へも同時に流れ出ています!
●給湯器は基本的に触れなくても大丈夫のはずです。ただし、ブレーカーは下げないこと!給湯器内、外にヒーターがあるので寒くても凍らないことになっていますが、電気の供給が止まったら凍ります。
  給湯器が破裂すると、給湯器から水が噴出して氷柱や簡易スケート場が出来てしまいます。

  寒い北国に住んでいるのですから、知らなかっただけでは済みません。自分のみではなく他の部屋の方に損害を与えてしまう場合もあります。そうなると気分も下がり、お金も払うことになり、嫌になってしまいます。事前に予防しましょう。
  


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